長崎蒸男のサウナ道

サウナ後進国長崎での、サウナーの日記です。

【サ道】神戸クアハウス

 

出張の用事がわずか2時間たらずで終わり、「仕事のできる漢は違うな」と自画自賛した蒸男は、「できる漢は隙間時間にサウナに通う」という格言を思い出し、神戸クアハウスに行くこととした。

 

 

三宮駅から、神戸サウナ&スパとは逆方向に歩いていくこと約10分。

 
一目でわかる立派な建物が、この国の西の最果て長崎にもその名が轟く神戸クアハウスである。
 

asoview!にてチケットを100円割引で購入し、早速入館。
 
玄関ではクアハウス自慢の神戸ウォーターが売られている。味の違いはわからないがコーヒーが好きな蒸男は、この水でコーヒーを淹れてみたいと思うのであった。
 
館内は「昭和に建てられ大旅館を清潔に保ちながら使っています」という雰囲気。採光の足りない薄暗い作りに、幼い頃の夏休み、両親に連れて行ってもらった旅館を思い出しおセンチな気分になる。遠い記憶の中の、元気だった両親の背中に思いを馳せる。(今もウザいくらい元気)
 
3階の脱衣所にて全裸になり、「いざ入浴!」と奥に進むと、そこにあったのは喫煙室であった。
 
何が起こっているのかわからず、フルチンで右往左往していると、浴場は4階であることを知る。
 
脱衣所と浴室が階別れしている作りは長崎には無いため、面食らってしまう。
 
 
これが昭和の都市型サウナか。(恍惚)
 
 
肝心のサウナと水風呂であるが、まずは水風呂。
これはもうとにかく凄い。温度は18℃前後のようだが、上から水が滝のように降り注いでおり、対流が途切れないため、体感温度は充分に低い。
 
サウナは横に長いL字型で、一方の端にサウナストーブがあり、もう一方の端に寝転べるスペースがある。この寝転びスペースはサウナストーブから一番遠いところにあり、ヌルい。正直、寝転べる意味はないように思う。
 
サウナストーブはオリンピア製のガス式のようである。旅館のサウナによくあるタイプだ。
 
サウナストーブの前を陣取り、背を向ける形で座れば充分な発汗を得られるが、そうでなければ、サウナ室の広さも相まって、結構ヌルめなサウナ室内。下茹で(湯船に浸かってあらかじめ身体を温めておくという技術)が必要になる。
 
サウナでガツンと追い込みたい派には物足らないサウナかもしれない。
 
しかし、浴室内のととのいスペースは充実しており、ととのい椅子もデッキチェアも複数台ある。順番待ちで困ることはないであろく。
 
このととのいスペース、整備されすぎているのか、おっさんが小説を持ち込んでがっつり全裸読書に勤しんでいた。神戸レベル高えな。
 
サウナ室はいまいち物足りなかったが、最高の水風呂と、おっさんが全裸読書にふけるととのいスペースは絶品だ。
 
長崎ではお目にかかれない、色々とレベルの高い施設であった。