長崎蒸男のサウナ道

サウナ後進国長崎での、サウナーの日記です。

【盲腸手術日記】手術から2日【入院3日目】

手術から一夜明けた2日目。

6時:地獄の真っ最中
残尿感と腰の痛みに耐えきれず、術後最初のナースコールに踏み切る。残尿感については「誘導」という「カテーテルの先をプラプラする」という処置をしてもらってすぐ解決。チャポチャポと音がして「いっぱい出ましたね」と男の看護師さんが笑ってくれる。音の先の光景は想像したくない。
腰の痛みは鎮痛剤の投与で対処。これにより腹の痛みは治るが、腰の痛みはあまり変わらない。態勢を仰向けから横向きに(必死で)変えると腰の痛みが和らぐが、尿道カテーテルの違和感と腹の痛みが強くなる。どうあがいても絶望。打つ手なし。
9時:洗体サービス
若くて綺麗な看護師さんが2人して体を拭いてくれるとのこと。平時だったらお金をお支払いしてでもお願いしたいところであるが、今はあいにくお腹と腰の激痛、更に尿道カテーテルがinされている。お断りしたいのであるがそういうわけにもいかず、まな板の上の鯉、もうどうにでもなれの状態である。
このまま消えてしまいたかった。
こういう時に限って美人に当たる引きの強さよ。
9時30分:尿道カテーテルを抜く

お医者さんの回診。経過は良好。水を飲んでもいいし、昼ごはんも食べて良いとのこと。今日も絶食かと思っていたのでただただ嬉しい。

「これからレントゲンを撮りに行くので、尿道カテーテルを抜きましょう」との指示の後、女性の看護師さんがスタンバイ。ものすごく痛いと聞いているので、やられる前から全身から汗が噴き出す。恥ずかしさを覚える余裕はみじんもない。

「それじゃあ、抜きますね」と看護師さん。
 
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
 
強烈な激痛と異物感。尿道の中で大蛇が暴れまわっている感覚、と言えばいいのだろうか。その瞬間、映画「もののけ姫」の主人公、アシタカの姿が脳裏をよぎる。

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アシタカの呪いの苦しみは尿道カテーテルを抜く時のそれに似ていると思う。そりゃあ遠い西の果てまで呪いを解きに行きたくもなる。若いのに苦労している。
その後、車椅子に乗せられてレントゲンを撮りに行く。ゴーカートみたいで楽しかった。
13時:尿道からおならが出る
食事を終え、おしっこをするためにトイレへ向かう。尿道カテーテル抜くときの激痛を思い出して縮こまるが、何の痛みもなく尿が出てくれて安心する。
ただ、尿の終盤、尿道からおならが出たのにはびっくりした。尿道カテーテルによって膀胱に空気が入っていたのだろうか。なんにせよ、初めてのことで新鮮な驚きに包まれる。
 
 
以上が手術当日から2日目までのダイジェストである。
 
以下、入院生活で気が付いたことを箇条書きにする。
 

「病室の管理は完全分業制」

病院とは合理性の塊だ。看護師さんの業務はもとより、病室の掃き掃除、拭き掃除、ゴミ捨て、食事の配膳、お茶汲みと、すべて分業であり、違う人が行う。

 

「スプーンは出すのに箸は出さない」

食事のとき、スプーンは出してくれるが箸は出してくれないので、マイ箸を持参するように指導される。理由はよくわからない。お粥の時はスプーンが出るので良かったが、これがご飯に切り替わると途端に箸が必要となる。蒸男はマイ箸を忘れたので、泣く泣く歯ブラシの柄で食べた。