長崎蒸男のサウナ道

サウナ後進国長崎での、サウナーの日記です。

「急がば回れ」と言うけれど。

師走の国道はびっくりするくらいに混んでいる。普段詰まることのない場所で詰まり、大きな交差点では信号を2、3回やり過ごさないと進めない。特に夕方の帰宅ラッシュ時は普段の1.5倍は時間がかかっているように思う。普段通りの見込みで予定を立てていたら大いに焦ることになる。年末年始に交通事故があちこちで起こるのはそういうからくりだろう。

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【お題】「筒井康隆」

お題「筒井康隆」

作家、筒井康隆がお題となっている。

まずもって、なぜ筒井康隆がこの時期にお題となっているかが不思議である。気になって検索をかけてみたら、「14年ぶりのエッセイ集『不良老人の文学論』が新潮社で発売」するらしい。なるほど、世の中はよくできている。

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【サ道】用語解説【随時更新】

用語解説

 ここでは当ブログに出てくる様々なサウナ用語を解説しています。(随時更新)

  9割は日常で使われないものです。10割でした。

  

ア行

アイスサウナ
 サウナ発祥の地フィンランドの外気浴を体感できるサウナ。-25℃という、とんでもない低さを誇る。ウェルビー福岡で入った。「あれ? 全然冷たくないな。これを押すのかな?」 ボタンを押すとスタッフが飛んできた。スタッフさん、ごめんなさい。
 
アウフグース
 ロウリュ後のくそ暑いサウナ室内にて、タオルやうちわを使ってサウナ客ひとりひとりを扇いでいくサービス。冷静に考えればただの嫌がらせであるが、これがたまらなく気持ちいい。アウフグースを受けたのち水風呂に入れば、高確率で整ととのう。読みづらいので、巷では「熱波」と呼ばれている。
 
イスラムスタイル
 サウナ室でのタオルの被り方の一つ。眼だけを残し、頭部全体をタオルで覆い隠すスタイル。初めて見たとき何事かと思ったが、見慣れるとカッコよいと思ってしまう。巻き方があるのだろうけど、何度やってもしっくり来ない。誰か教えてほしい。  
 
産湯
 初めて「ととのう」を体験したサウナ施設のこと。サウナーとしての原点の施設
 
大町テラス

わたしをサウナに連れてって」や「お熱いのがお好き?」等、サウナに関する漫画を描いている方。この方の書く、体のラインが崩れ始めたアラサー女性の裸体がたまらなくエロくて大好き。

 

おかわり
   アウフグース終了間際に、もう一度熱波をねだる行為。高く掲げられたその腕は、平和祈念像よりも美しい。
 
お酒
 サウナの後に飲むとたまらなくおいしいらしい飲み物。しかし蒸男は下戸であるのでジンジャエールを飲むが、たまらなくおいしい。
 
オートロウリュ
 定期的にサウナストーンへ水をかける機械。存在を知らずに入ると音にびっくりする。
 
男のあえぎ声

   サウナ室で限界を迎えたとき、アウフグースを受けたとき、水風呂につかるときに思わず漏れ出る声。この世で最も美しい声のひとつ。

 

女湯
   地球に残された最後の秘境。たぶん宇宙より遠い。余命宣告をされたら捕まる覚悟で行く。

 

カ行

から風呂

 サウナ室を独り占めできるおひとり様専用サウナ。セルフロウリュもできる。ウェルビー福岡で入った。この世の楽園。宝くじが当たったら買う。

 

サ行

最高施設

 最高なサウナ施設のこと。サウナ室、水風呂、イスの有無や種類、休憩室、食事等々、サウナーの好みにより、最高施設か否かが決まる、きわめて個人的な指標。

 

サウナー

 サウナ愛好家のこと。声に出すと「サウナ」なのか「サウナー」なのかいまいち判別がつかない。市民権を得ている言葉ではないので、日常生活で使わない方が無難。使うと、「ぼく、サウナーなんです!」「え? 君はサウナなの?」と、「俺がガンダムだ」みたいな捉えられ方をされる。

 

サウナ顔

 サウナ室にいそうな顔の人という意味。蒸男が生命保険の営業に投げつけられた形容詞。うれしくない。 

 

サウナストーン

 サウナ室内を暖めるために使用される石。熱せられたり水をかけられたりと忙しい石。ダイヤモンドよりも価値がある石。

 

サウナハット

   サウナ室にて高温から頭部を守るために被るもの。被ってみたが、そんなに良いものではない。頭部を保護するのであればフェイスタオルを駆使した方がよほど良い。

 

サウナパンツ

   サウナ室に入るためだけに利用されるパンツ。贅沢の極み。股間が優しさに包まれる。普段は裸のサウナ室で着用すると、文明人に戻った気がして安心する。

 

サウナボス

 サウナ室の常連の中でも、トップに君臨する者を指す、温浴施設の従業員の方々が使う業界用語。この名称をはじめて聞いた時、腹を抱えて笑った。

 

サウナ飯

 サウナの後の食事のこと。通常の5割増しでうまい。蒸男はサウナ飯に目覚めたせいで5キロ太った。

 

水質

 お湯または水に含まれる成分のこと。含まれる成分により様々効能が得られるらしいが、難しくてよくわからない。ただ、水風呂の水質の良し悪しにより、整い方に雲泥の差があることだけはわかる。とりあえず地下水だとすごい。

 

スムースベンデール

 最近、温浴施設でよく見かけるサプリ。腸内環境を正常化し、便の排出を良くしてくれるらしい。蒸男も一度試したが、腸内でしっかりと消化してしまったようで効果はなかった。何回も繰り返しの服用すると効果的なのかもしれない。

 

タ行

タオル(フェイスタオル)
   サウナの必需品。サウナ室でのネクタイ。洗体から、サウナ室での髪や呼吸経路の保護まで、様々な用途に使える素晴らしい道具。タオルの代わりに手ぬぐいを使う人もいる。蒸男はタオル派。生地の薄いものが好き。 
 
ととのい(弱いととのい)
 蒸男が勝手に使っている言葉。「穏やかなととのい」と表現したりもする。サウナと水風呂を交互に繰り返すと起こる「ととのう」という現象のうち、「身体が軽くなる」「肌つやが良くなる」「気分が前向きになる」「単純に気持ちいい」といった状態になることを指す。ある程度の技量をもったサウナーであれば、サウナに行く度体験できる。「弱い」と言っているが、これを得られるだけでもサウナと水風呂に通う価値は十分にある。
 
ととのい(強いととのい)
 蒸男が勝手に使っている言葉。「強烈なととのい」と表現したりもする。サウナに入る最終目標であるが、これがなかなか起こらない。サウナー個人の技量だけでたどり着けるものではなく、その日の体調や天気、施設の状況など、運に左右される面が多々たる。ちなみに次のような現象を指す。「目をつむっている最中、頭の中(脳みそ)が前後左右にぐるぐると回り、身体が宙に浮いているような感覚になる。やがてそれらが収まると、非常に穏やかな精神状態となっており、心地よい脱力感につつまれる。水風呂の中で起こることが多いが、ととのい椅子で休憩している際にも起こる。その後、風呂から上がり寝転がると、だんだんと体の感覚がなくなっていき、気が付くと数十分が経過していると同時に、頭の中の煮詰まった感覚や全身の疲労が取れている。」  
 
デッキチェア

 上半身を起こした形で寝転がれるイス。ラグジュアリーなサウナ施設、温浴施設によく置いてある。業務用は1脚10万円前後すると聞き、目玉が飛び出た。

手ぬぐい
   装備すると一気に玄人感が増す凄いアイテム。ちょっとお高い。 
 
ととのいイス

 良いサウナ施設には必ずある、水風呂後に休憩するための椅子。これがあるのとないのとでは、サウナの楽しさに雲泥の差がある。別名(正式名称?)はガーデンチェア。独自の調査では4脚セットで1万円しないのであるが、業務用はもう少し高いのかもしれない。長崎県温浴施設はかたくなに導入しようとしない。

 
ドリンク

 タオルと並び、サウナには欠かせないもの。これがないと大変危険。他人に飲まれないよう、ペットボトルのラベルの一部を剥がしたりもする。

 

ナ行

長崎県

 日本の西の果て。サウナ後進国。公共交通機関を使った場合、東京から一番時間かがかる県。絶賛人口減少中。長崎県が全国ニュースに出るときは、大体が災害か猟奇殺人である。長崎県内の水風呂の温度を5℃下げることとと、サウナ施設にととのい椅子を導入させることが、このブログを開設した目的。

 

熱波師

 サウナ室内でタオルやうちわを使って熱波を客に送り込み、サウナーをととのいに導いてくれるありがたい方々。くそ暑い中10分以上おっさんの全裸を見せ付けられながら激しい運動をさせられて本当に気の毒。子どもに就かせたくない職業ナンバーワン。

 

ハ行

羽衣

 サウナあるいは湯船でしっかりと温まった後水風呂に入るとまとうことができるぬくもりの層。自転車でいうところの補助輪。この羽衣をはがしはじめたら玄人かなと思う。 

 

バスタオル

 入浴後に使うとラグジュアリーな気分になれるフェイスタオルの上位種。サ道ではあまり使われない。乾きづらいので、大体臭い。

 

平和祈念像

 原爆犠牲者の方々の冥福を祈るために建立された尊い像。長崎市松山町にある平和公園内に鎮座されている。長崎市に来られた際は、ここで原爆犠牲者の方々の冥福を祈ってくだされば幸いです。サウナで最高に整った後のサウナーに見えないこともない。

不毛なサウナループ

 サウナ施設に入館後、ロッカールームで館内着に着替えたのはいいが、サウナに入るためにすぐさま脱ぐ行為。施設によっては、着替えたばかりの館内着をすぐさまダストボックス入れるという、エコに対する最大限の冒涜をすることとなる。しかし、この贅沢さこそがサウナの魅力の一つでもある。

※出典:スーパー銭湯 探訪記 「ひとっ風呂、浴びませんか?」 

 

ホームサウナ

 根城にしているサウナ施設のこと。広島東洋カープで言えばマツダスタジアム。「ホームサウナは○○です!」と一般の方々に言うと、大体引かれる。

 

マ行

耳かきバカ

 耳かきが好きすぎて耳の奥まで入れすぎてしまい、鼓膜を破ったことがある人のこと。サウナ後の耳かきは特に気持ちが良い。

 

ヤ行

妖怪「あせかけじじい」

 サウナ室で汗を浴びせかけてくる妖怪。砂かけババアの夫。遭遇するとげんなりする。どこのサウナにも一定数存在する。誰でもこの妖怪になる可能性があるので、お互い注意しましょう。

 

妖怪「あせロウリュ」

 汗をサウナマシンに浴びせて湿度を上げようとする妖怪。妖怪「つばロウリュ」と同一人物。悪いサウナーの成れの果て。

 

妖怪「いびきじじい」

 サウナ施設の休憩室で、地鳴りのようないびきをあげて寝ているおじさん。サウナの前に病院に行った方が良いのではないかと、いつも心配してしまう。

 

妖怪「いびきばばあ」

 サウナ施設の休憩室で、地鳴りのようないびきをあげて寝ているおばさん。妻が目撃した。あまりの大きさのため、いびきが部屋中に反響し、発生源が特定できなかったらしい。「女性でもいびきをかくのか」と、妙に感心した。

 

妖怪「うでたてふせ」

 サウナで腕立て伏せするおっさん。なんでここでするの? 外でやれ。

 

妖怪「うみぼうず」

 水風呂につかりながらこちらをじっと見つてくる妖怪。サウナ室でも隣に座ってくる。マナーはいいので実害はない。あってたまるか。

 

妖怪「カウントダウン」

 サウナで1~100までカウントダウンする妖怪。100までカウントを終えると、すごい勢いでサウナ室から飛び出していく。お風呂では走ってはいけません。

 

妖怪「家畜じじい」

   あくびや背伸び、くしゃみやストレッチなど、何か動くたびに家畜の遠吠えのような大声をあげるおっさん。だいたいが小太りのメタボ。なぜいちいち声を出さないと彼らは動けないのだろうか。野太い声がサウナ室ではさらに響いて耐え難い。自分も歳をとったらこうなるのかと考えると、その事の方がなお恐ろしい。

 

妖怪「ちんげドライ」

 ドライヤーでちん毛を乾かす妖怪。気持ちはわからんでもないが、他人のちん毛に充てられたドライヤーで自分の髪を乾かす気にはなれない。やるなら自宅だけにしてほしい。

 

妖怪「つばロウリュ」

 つばをサウナマシンに吐き掛けて湿度を上げようとする妖怪。人間、信じられないものを見たときは頭が真っ白になることを思い知った。

 

 妖怪「ひまんじ」

 サウナをひやかしに来る子供は、そのほとんどが数分で退散していくが、ごくまれにサウナを純粋に楽しんでいる子供がいる。そのたたずまい、風貌は大人顔負けなのだが、なぜかほとんどが肥満児である。サウナの良さを分かっているという点で非常に見どころのある子供なのだが、サウナの前にまずやせた方がいいと思う。

 

ラ行

ロウリュ

 石に水をかける行為。これによりサウナ室内の湿度が上がり、温度が高くても長く入っていられる。湿度の低いドライサウナ(昭和ストロングスタイル)を好む硬派なサウナーもいらっしゃるが、蒸男は軟派野郎なのでロウリュのあるサウナが大好き。 

 

ロッカーキー

 ロッカーのカギ。一度は無くす。自分でロッカーを選べるタイプの施設であれば、使われづらい下段のロッカーをチョイスすると、清潔でしっかりとしたものを身に着けられる。使い古されたロッカーキーだと、鍵部分が肌に触れることがあり、サウナに入っていると「熱っ!」ってなる。

 

ワ行

 

 

【サ道】神戸クアハウス

 

出張の用事がわずか2時間たらずで終わり、「仕事のできる漢は違うな」と自画自賛した蒸男は、「できる漢は隙間時間にサウナに通う」という格言を思い出し、神戸クアハウスに行くこととした。

 

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【サ道】神戸サウナ&スパ

雲がいまにも落ちてきそうな空の下、12月にしては暖かい平日の午後、蒸男は神戸空港に降り立った。モノレールで三宮へと向かう。18分で空港から中核市まで行けるとは、兵庫県の交通網やおそるべしである。

続・ヒートテックは肌着って、本当ですか!?

以前の記事で「ヒートテックは肌着であり、ヒートテックの下に肌着は着ない」という、驚愕の真実をお伝えした。

 

nagasaki-musio.hatenablog.com

 

それ以後、蒸男はヒートテックを肌に直接着ることにより暖かく快適な毎日を送っているのであるが、とある冷え込んだ朝、ヒートテックのステテコを着ようとして、こう思った。

 

「……パンツをはいていいのか?」

 

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